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受☆攻 

…俺は今ちょっと困ったことになっている。
――――いや
凄く、困っている。
というかその前に、まだ信じられない。
こういうのは本やドラマの中の話であって、実際に起こる事だとは思わなかった。
こんな事………誰も信じてくれない…………よな。

「あ~、くそっ」
苛々して机を叩くと本の山が音をたてて崩れる。
「あ~ヒロさん、机が可哀相ですよ。それにほら、これ資料で使う本じゃないんですか?駄目じゃないですか、こんな風に扱っちゃ…」
そう言って崩れた本を揃える……俺、の姿をした、野分。

いや
別に野分が俺と同じ恰好してるとか、そういうんじゃなくて………。



俺と野分の中身が

入れ代わっている。

SFとかに出てきそうなやつ……。

しかし実際同時に雷に撃たれたからとか、思い切り頭を衝突させたとか、そういう事は何一つなく…ただ朝目が覚めたらこうなっていたのだ。

つまり、

原因不明……。

しかも俺は運良く冬休み中だから良かったものの、研修医である野分には冬休みなんてものはない。
だからって俺が病院に行くなんて事はとうてい無理な話な為、野分はインフルエンザと偽って仕事を休む事になった。
大事な時期なのに………。俺が野分のように病院へ行って勉強してくるだなんて無理だって事は分かっている。だからって役に立てなかった事がちょっと悔しい……。


おまけにこれは俺が外出するのを許さない事態にある訳で……、この冬休み古本屋巡りをしようと意気込んでいた俺は出鼻をくじかれた。
それにまだ書きかけの論文もある。
その資料やら足りなさそうなディスクカードやらは全て野分に面倒してもらわなくちゃいけなくて…。
不機嫌な俺は、俺の世話が出来るとか言ってすっかりご機嫌な俺の笑顔を見せつけられてさらに機嫌を悪くする。

入れ代わって何が困るかって…まず着替え………。
俺はどこを見れば良いんだ!!
別に、男同士だし見慣れてるはずだからそんなに問題はないはず………なのだが、一度意識してしまうと何だか気になってしまう。
俺とは違い日頃肉体労働を繰り返す腕や首の太さにむっとし、またその胸板の厚さを感じ少しドキドキする。

野分の姿で。





…………しょっぱい。しょっぱ過ぎる。

はぁ、と溜め息をつく俺。
そんな俺を見て心配そうな顔をする俺の姿の野分。
「ヒロさん、あの…疲れません?そんなに眉間に皺を寄せて………」
そんな事を言ってくる俺の姿はいつもと違い眉が下がり気味で、いつもこんな顔をして素直になれたら……と思ってしまう。

野分の姿になっても俺は相変わらずで、鏡を見ると初めて見る野分ばっかりだった。
いつもの野分の様に笑ってみたりもしたがどうもぎこちない。

…………………やっぱ人間生まれながら持ってるもんがあるんだろうな……。

今、何かに集中したい。余計な事を考えたくない。
急にやる気が出て来た俺は野分に声をかける。
「部屋で論文進めてるから。」
「はい。分かりました。」
俺はにっこりと笑う俺に見送られリビングを後にした。




続きはヒロさんが一人でしているので許せる方のみどうぞ…
カタカタカタカタカタカタ カシャッ カタカタカタカタ カシャッ カシャン
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ カシャッ カタカタカタカタカタカタカタカタ カシャッ カシャッ カシャン

…………………………集中出来ねぇ。

いつもと違う体に慣れないのか、今日はキーボードの打ちミスが多い。
おまけに座り心地が悪い。
どう座っても………アレだ……………アレが邪魔だ。
いや、別に変な意味じゃなく!!
しょーがねーだろ!!こいつのがデカイんだよ!!!!


…………どうしよう。
意識しちまったせいか、アレだ……アレが反応してきてる。
どんだけこいつの体は素直なんだよ!!
俺はため息をつきながら仕方なくスウェットの中へ手を突っ込む。
だって!!この状況で辛いのは俺の方だし、仕方ねぇだろ!!

「んっ……………」
手が触れた途端グンと熱を持ったソコは、紛れも無くいつもの(つまり俺のモノ)とは違って………普段恥ずかしくて見れなかったせいか思わず見入ってしまう。
「っ………は………くっ……」
目を閉じると快感と野分の喘ぎ声だけが響く。
普段自分の事にばっか夢中になっていたせいでこんなに野分の喘ぎ声を聞くのは初めてだ。
「っ…………!!」
俺は快感を追い求め手を早めた。
野分の下肢は与えた刺激に比例し、どんどん反り上がって来る。
暫く手を上下に動かしていると、強い射精感に襲われた。

…が!

ここで出したら俺は本気で変態になるっ!!
と、残り少ない理性が働き、思い留まった俺は根元を押さえ込みぐっと耐えた。
しかし弘樹の努力は虚しく白濁が手の中に収まる……はずだった。
いつもの俺ならば。

…一体こいつの体はどうなってるんだ。
野分の下肢はドクドクと脈打ち今にも暴れ出しそうなのにも関わらず、本能と逆らい脳からの信号を忠実に守っている。その見事さに思わず喉を鳴らす。

いつも、俺に合わせてくれてるんだ…。
弘樹はもどかしさで熱くクラクラしながらも普段の野分の気遣いを理解した。



野分……………。


いつも野分にこんなもどかしい思いをさせていると思うと愛しくて堪らない。
俺は今か今かと耐える下肢に力を込めた。


いやらしい音が部屋に響き耳からも俺をおかしくさせる。
「んっ…………のわっ………」
愛しさで野分の名前が零れる。

違う……………
俺が聞きたいのは――――――――――――

「ヒロ……………さん…………」

あいつの甘く優しく響く
俺の名前を囁く声

「は…………っあ!!ヒロさんっ」

自分の名前を呟きながら一人でヤるなんて、考えた事もないし考えたくもない。
でも俺の頭があいつの声を求める。
もっと…………もっと呼んで欲しい。
俺を求めて欲しい。

「ヒロさんっヒロさんっヒロさ…………っ!!」
俺は野分の声が裏返る瞬間、つまりもう一方の手が裏筋をなぞった瞬間、夢中に動かしていた手の中にある野分が弾けたのを感じた。

イッてしまった…



恥ずかしいとか、気持ち良かったとかじゃなく、今はただ野分が愛しいという事しか感じられなかった。
ボーッとしながらも早く片付けなければと頭を働かせ、俺は片付けをしてしばらく眠りについた。

起きた俺の頭を支配するもの。
それは 罪悪感…。
せめてもの罪滅ぼしに夕飯は俺が作ろう。と重い腰を浮かして気が付いた。
ここは………野分の部屋………?
さっきまで俺は野分の姿で自室にいたはずだ。
野分の部屋にいるのは俺の姿の野分のはずで……
そこでふと鏡を見た俺は思わず叫びそうになった。


元に戻ってる!!


「野分!!見ろ、戻ったぞ!!」
俺は勢い良く自室で眠っている野分に体当たりした。
「あ……あれ?ヒロさんが………ゆ、夢ですか……?」
「何寝ぼけてんだ!!現実で、元の体に戻ったんだよ!!」
俺は思わず笑いながら野分にじゃれついた。
と、同時に野分が「ヒロさん!!」と俺を押し倒した。
「な…ちょ、おい、野分…!」
本物の野分に抱かれた嬉しさもあり中途半端な抵抗をしているとベッドに押し倒された。
けれど野分は俺を強く抱きしめる一方で抱く気はない様だ。
しばらくそうしていると急に現実感が出て来て、さっきの事がまるで嘘みたいだった。
不思議な事もあるもんだなぁ…。そう思った瞬間、野分が「落ち着きます…。」と呟いた。
「そうだな…。」
やっぱりさっきの出来事は夢だったのかもしれない。そう思いながら再び眠りに着いた。
今度は野分と共に…。



後日、野分が大量の写真をプリントアウトして来て俺は先日の出来事を現実だと実感する。
大量の写真に映っているのは、全て身に覚えのない恥ずかしい数々の俺であった………。






野分あのヤロー!!!
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[2010/08/26 04:21] 純情 | TB(0) | CM(0)

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